2018年10月15日

めしをくわないやまんば

「めしをくわないやまんば」 脚本/小熊雅子  画/福田岩緒 
 制作/童心社

やまんばは、昔から恐ろしい見かけで、人を取って食うと言われていた。
くりやまに住むやまんばも、恐ろしいなりをしていた。
だけど、このやまんばは、人を食わなかった。
他のやまんばたちにからかわれても、人を食べようとしなかった。
だから、いつも一人ぼっち。

ある日、栗拾いに出かけたやまんばは、人間の仕掛けた罠に引っかかってしまった。
あまりの痛みに泣き叫んでいると、与平という若者がやってきて、罠をはずしてくれた。
自分を怖がらなかった与平に、やまんばは一目惚れ。
美しいお嫁さんに化けて、与平のところに押しかけ女房になった。
けれど、やまんばには弱点があった。
それは、飯を食うと元のやまんばに戻ってしまうこと。
だから、ずっと飯を食わないで我慢していた。

だけど、ある日どうしても我慢できなくなったやまんばは、飯を腹いっぱい食ってしまった。
やまんばは、元の姿に戻った。
それを、村人に見られてしまったのだ・・・


やまんばと与平の温かい心の交流に、ホロッとします。
人は見かけによらぬもの。
外見で人を決めつけるのではなく、しっかり内面を見つめたいと思いました。
それにやまんばは、見かけは恐ろしいけど、優しい表情をしています。


福田岩緒さんの絵が、とてもユニークです。
例えば表紙の、空腹を我慢するやまんば。
おひつに山盛りの炊きたてのご飯を横目に、必死で我慢しているやまんばのかわいらしいこと。
与平のお嫁さんになりたいと、一生懸命に化ける練習をするやまんば。
一途だなあ。
飯を腹いっぱい食べて、満足げなやまんばのすっかり油断した表情。

やまんばのかわいらしさが、この紙芝居の大きな魅力です。
そして、与平の優しい心も。

4歳ぐらいから小学校低学年まで楽しめるでしょう。

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posted by ちびごりら at 08:26| Comment(0) | 紙芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする